地獄のような飲み会と地獄のような男たち

 

 

久しぶりに地獄を見た。生き地獄。

今のバイト先での飲み会に初めて参加したんですが、本当に、現世の地獄でしかなかった。

 

 

同い年の人間がここまで情けなく振る舞えるのかという驚き、周りの笑いを取りたいがゆえにその場にいる恋人との付き合い方を意気揚々と暴露する男、冴えない男たちにいじってもらえなくて拗ねる女、酔ったのを免罪符にべたべた触ろうとしてくる下半身に主権が移った哀れな生き物の多さ、みっともない恋人の話を聞き流せず固く唇を引き締めてる女のオレンジジュース、つまらないワンパターンなやりとりを15分おきにけしかける男、

 

 

それがまざまざと目に入るこれは、この時間はなんの拷問なのか。なんでこういうクソみたいな飲み会に限って3時間もあったりするんだろう。精神が摩耗して、死ぬかと思った。

 

 

奢ってもらえるということもあり、飲みたい気分だということもあり、自らの意思で来ると決めたけれど、こんなにも苦い気持ちになるとは思ってなかった。

大勢の飲み会は、いつだってある程度の肉体的な疲れと無責任な楽しさに満たされてたのに、本日に限っては疲労と幻滅と哀れみと嫌悪感しか残らなかった。

 

 

酒が人を駄目にさせるのではなく、人が酒で駄目っぷりを露呈されるという言葉が正しいということは知っていたけど、ここまで落差のひどい飲み会は初めてです。

 

 

貞操観念の合わない人間たちが集まっていったいなにを喋るというのか。下衆な会話を真顔で聞く彼女たちはなぜ今日も来てしまったのか。いつもとは違い、今日はなにかが変わるとでも思っていたのか。

上に立つ人間が同じ個体な限り、そう易々と変わるわけがないのに。飲み癖の悪い人間は、永遠に飲み癖が悪いに決まってる。

 

 

好きな女の子を2名誘っていたんだけどもうねー申し訳なさしかなかった。本当にごめんと思ったので、今度たけのこの里でもあげることにする。

 

 

なにって、顔のいい人間ではない人間が、すなわち不細工な男が、「△△くんなら○○ちゃん抱けますって! いけますよ!!」とか、

明らかに釣り合ってない可愛い女子の名前を挙げ、顔も性格もよくない男にクソカスみたいなことを定期的に言っているのを聞くたびに、虚無になっていくのを感じた。

気づいたら、おまえじゃ濡れねーよ、とか言っていて、えぐ、とか、ひでえ、とか言われたけど、どの口が言ってんだとしかなれなかった。

 

 

同じヒトという生命体のはずなのに、尊厳のない「女」という別の生命体としてしか見られていないことが悲しい。

まあわたしも男性を異星人として見てる節あるので、人のこと言えないんですが。

 

 

とはいえ、本当に不思議だ。

なぜ男の人は自分が抱いてやる側として、自分に好意を打ち明けてきたわけでもない相手を前に、好き勝手査定するのだろう。

イケメンなら許せるというわけではないけど、不細工なくせにそういうことをできちゃうのは、どういう心理?

なぜ顔のよくない、好きでもない男に頼んでもない評価をされなければならないのか。寝たいとも思えない、不細工な男に(ここ重要)。

 

 

地獄の飲み会について嘆くつもりが、「男性の自身の顔面評価を無視した一方的な女性への性的評価」について怒りをぶちまけてしまいました。すいません。

でも本当にこれ長らくの疑問なんだよな~。不細工めな男ほどこういうこといけしゃあしゃあと言うよね? なに? どういう負の法則?

 

 

女の子も、こっちだっておまえなんか抱けねーよ。抱くとか以前に、性的対象として見てねーよ、乾くわ、ぐらい対等に言える世の中ならべつにそういうクソカスな発言してもいいけど、

そういうことではないしね。人としてどないやねんという話ですからね。

 

 

なんだかとりあえず、とにもかくにも、めちゃめちゃのめちゃに疲れてがっかりした3時間でした。

女の子の自尊心はこうやって削れていくんだなーとか、彼らもそういう発言をすることでしかなけなしの自信を掻き集められないのかなーとか、そういうことを思ったりした夜でした。

つかれた、ねる。