脳を溶かす気持ちよさ

 

なんだか自分でも明確にはわかっていなかったけれど、どうやら思っているより海が好きらしい。

今ぐらいの気温で、ぼけぼけ海を見ながら好きな音楽を流して本を読んだりしているのはたのしい。たのしいというか、気持ちいい。

脳味噌が溶けていく。いつも過労気味だものな、どうでもいい情報で。いいことだ。

 

 

今読んでる本は、Xで流れてきて、その本は、ふーん確かにな、当たり前ではあるけれど確かに大切なことだな、ということを教えてくれたけど、もうひとつのエッセイはカーーーッ鼻持ちならねえ~~いい子ちゃんだねえ、と50歳手前のおじさんに対して思ってしまった。

なんつーの? なんか観察するのが得意な俺、君との素敵な思い出を大切にしている俺、感がチープな村上春樹のようで鼻についた。

それだったらなんだかよくわからないうちにバーで隣の席になった女と気がついたら寝ている村上春樹のほうがいい。

 

 

ある種露悪的な人間のほうがいいよね~信用できるよね~ということを、もう学生の頃から長らく思っている気がする。

胸焼けするときもあるけど、だからわたしは金原ひとみが好きなのだ。村田沙耶香も。

心の露出、山のようにしていてほしい。あたしもするから。

 

楽したがりでごめんじゃん、とも思うけど、そんな隠すほどの大層なものを持っている人間なんてそうそうおらず、大抵すべての出来事は物語として世に放たれており、だからべつに隠す必要なくない??その出来事があなたに起こったという単体のことより、その出来事であなたがどう思ったかがメインなわけでさ~という、土足で踏み入るような行為。やりがち。

でもさすがにこの歳になると、こういうのはマナー違反だよなと思って、そんなにズカズカ信頼関係のない相手に踏み入らないようにしている。大人になったねえらいね。

 

心臓がめちゃくちゃになるような、興奮で意識が飛ぶぐらいのきらめき、また見てえ~!!!!!

脳というか肉体がスパークするのも、脳が溶けるのも、どっちも好き。

海はその後者を担ってくれるのだな。

 

この滑稽なデバイスから放たれたい気持ちと、このデバイスのおかげで知れた多くのものたちを秤にかけては、情報は… つよい…… という気持ちでアプリを消したい欲望にも負けてしまう。

ダムフォン欲しい~!みんなで一斉にスマホやめてガラケーに戻そうよまじで。そしてipodを復活させたい。

今年ですでに2回airpods proの片耳を新調している。萎える。でも音楽がないと無理だ、生活。

 

 

他人になるべく誠実でいたいと何度も思うし、諦めたくねーよなーとも思う。

しかし結局わたしの問題ではないことは、ちゃんと距離を置くのが最適解というのもわかってきた。

エネルギーをかけて返ってくるものだけに時間も気持ちも費やせばいいし、それが健やかさでもあるよな~。

一年半前に知っておきたかったけどまあ今体得できつつあるだけでも十分だろ。

りなちゃんに、それも成長だね、といわれて、確かに、となった。

またこんなくだらないことに巻き込まれた、と思うとき、自分にがっかりするようになってきた、性懲りもなく同じ選択をしてしまう自分に馬鹿だなって思う、といっていて、でもこうやって気づけるようになったのも成長だね、となった。

えらい。

 

 

今日海見て溶けるやつサイコーとなったので早く漢江でも溶けたい。

かわいすぎて心のなかで絶叫したりしたい。

はーたのしみ。やっぱ生きるのっておもしろいな。