たいして好きでもないだろう男といちゃつく女を見てると、まじでほぼ誰でもいいんだろうな、ここにいる全員が全員とも代替が効くんだろうな、とわかって、

本気の出会いを求めにクラブに行くんだよ、と言っていたあのハスキーな声が可愛かったギャルは、本当に阿呆なんだなと思った。

それで本気の出会いに転換できたら、それはすばらしいことなんだろうけど、始まり方が軽薄だと、のちのちの関係に響いてくるよね~。

 

 

自分の好きな人たちがどうかあんなくだらない空間で異性とだらしなくいちゃつくような精神状態にならないでほしい、と願ってしまう。

寂しくて女漁り、楽しくて男漁り、とか自覚してるならいいけど、あんなのどう考えても虚しくなるだけでしょまじで。

 上っ面の可愛いに気持ちよくなっちゃってたいして好きでもない男に肉体をべたべた触らすな女。やれたらいいの精神で必死に褒め倒したり女がいなくなると途端に不機嫌な顔するな男。

 

 

まじねー! 地獄!

おっさんが苦手になってきてしまったから、老害の多い書店じゃなく、クラブに行けば若い人間が健やかに欲望を発散させている姿が見れると思ったのに、

VIPには30代あたりを中心に、ダサいおじさんたちがわんさか来る。そんなに可愛くない子からふつーに可愛らしい子まで、女の子もわんさか来る。

わかんない、後者はイケメンスタッフの甘言にほだされて来たのかも。実際、イケメン店員の言葉の威力はすごい。

そういう男の店員はみんな、女に対して余裕綽々な人生に飽き飽きしてる感じが滲み出てて、興味を持たれてきた人間特有の、誰にも興味を持てないですって雰囲気がすごい。一種の地獄。

 

 

キャバクラも金銭的な問題で行けないのか素人とやりたいからなのか、わかんないけど、まじで、「女の子呼んで」とか言いながらおっさんたちがだらだら居座る。

女も女で、なんっでよくわかんない男(しかも全員かっこよくない)と飲んで気持ちの悪いゲームをしてキスしてんだ。阿保なのか?

 

 

 

 

夜の仕事、と言われるものの従業員になったとき、いつも、ぽくないねーと客に言われるけど、どう考えても黒髪だからなんだろうな。

クラブにいる女の子たちはみんな明るい茶髪から金髪で、化粧が濃い。可愛い女もそうでない女も、とにかく目元と唇の主張が強い。

 

 

金髪にすれば、わたしも、ぽくないねーから、ぽいねーになるんだろうか。なるんだろうな。

黒髪が問答無用でみんな清純清楚なピュアピュアガールにでも見えるのだとしたら、その人の脳味噌は、至極シンプルな思考回路なんだと思う。羨ましい。

わたしが今まで見てきたなかで、清純ぶった黒髪の女なんて腐るほどいた。黒髪でチャラい男も腐るほどいるし、服装はともかく、髪色なんてなにもあてにならないだろ。

わたしは定期的に染めるのが面倒なのと、派手な髪色は似合わないという自負があるから黒髪なだけです。

 

とかいちいち言ってらんないから、明らかに苦笑いってわかるような顔でにこにこ静かに笑っておく。

他人の興味を引くには、相手が周りから言われてこなかったであろうことを言うのが効果的だと誰かに言われた。気がする。

 

 

質の悪い酔い方をするおっさんがいて、というかもはや質の悪い生き物なのだろうそいつに理不尽な暴力に近い形で絡まれたとき、

あまりの力の強さに、男には敵わないんだと何度も何度も思い知らされていたことを、改めて突きつけられて、超ショックだった。

 

 

そりゃ黙ってレイプされてしまうに決まってる、だってこわいもん。成人男性は、女性が、下手すれば殺されると、思考停止するのに十分な力を持っている。

百パーセントの純度で死ねばいいと思ったので、掃除の貼り紙を持つ手でそれとなく中指を立てておいた。これ、ライフハック。クソ客と出会ってしまっても、これで少し気が楽になります。

 

 

ほんと、書店でもクラブでも、どこにでも屑はいる。

人の形をした畜生にも劣るような気持ちの悪い生命体。彼らの背景は知りたくもないし、理解したくないし、できそうにもない。シンプルに死ねばいいと思う。

 

 

人間の多くは、20歳頃から気持ち悪くなっていくと思う。

なんだこいつ、と思わず目を細めてしまうような生命体は、だいたい30代以降どの年代にも存在していて、男女関係なくそういう人間は存在している。

こういうクソみたいな人間に限って生きながらえていくんだと思うと、本当、わたしが神様ならおまえら全員殺してる、という気持ちになる。