ふと思う。なんでユリは猪熊さんの妻なんだろう。

よく言えば天真爛漫、悪く言えば他に足がついてない人だからこそ、ああいう池の主、みたいな人を選んだんだろうか。どこに行ってもそこにいてくれるような人。

好きな作品を何度も観てるとその時々でわかるぜ~!!!となる相手が変わるので面白い。今回はユリとえんちゃんそれぞれの間に立っているような気持ちで観ていた。

そして相変わらず、この年齢のときの松山ケンイチに会えなかったのは残念だなと思う。このときの今よりも随分若くて愚かであったろう松山ケンイチ

レオナルド・ディカプリオ然りマルコム・マクダウェル然り。ジャックやアレックスをリアルタイムで観たかった。そのときに同じ年齢で同じ世界線で知っていたかったとなる悲しさ、すごい。

誰かが、リアルタイムで知っていて後からハマった人の方が後悔が深い、うん十年の差があってどう頑張っても取り返せないほうがまだ諦めがつきやすい、と言っていたけど、そうだとしてもさ~!!!

 

 

なので今好きなものは全力で追いたい、どうせ遅かれ早かれ昔よりも好きだと思わないときがくるので。

しかし大人になったので、そのひとつが自分の生活の中心になるほど好きになることもなかなかないな、軸が増えた。

 

 

あまり意識してなかった軸のひとつだった会社の先輩が、東京に行くことになったと言ってきて、絶叫した。

ラストオーダーの時間に言うかね?結婚するかもです、とか解散15分前に言ったわたしが言えたことではないが。

しかもそのあとぽろぽろと溢れてくる不安だという言葉の数々に、なんて言ったらいいかわからなくなってしまって、

子どもができる前提で始まる暮らしって怖いよな。

できなかったときのこと考えてる?! できなかったらどうすんだろ… 確かに。養子とか?でも不妊治療のこととか一切考えてないんだったら養子とかって考えもなさそうですよね。うーん… そういうことももっと話してから結婚したらよかったなあ…

 

 

話し合いができる人だから大丈夫だとは思うけど、と言われて、なら大丈夫じゃないですかそれが一番大事ですから、と言ったけど、話し合えてもそのあと行動に落とし込めるかにもよるよなと思ったけど、言わなかった。

話し合いすらできない人が大量にいる世の中で、話し合いができるというのはそれだけでだいぶすごい。

とりあえずセックスレスと不倫と子育てをしない夫の漫画読むのやめましょ、読むなそんなもん、と言ったら、子どもみたいに笑ってた。

友人がひとりもいない土地に行くのとか、絶望しかない、わたしだったら。

歌舞伎町に行こうと約束して別れた。