愛がなくたって生きられるけど、愛がなければ人生はつまらない、みたいな風潮がわたしはまじで嫌いで、

 

 

人生において愛がなければそれ以外が満たされていても、結局はそれらを手にした人間には劣る、みたいな、そういうの。

 

 

基本的にはうっせばーかという姿勢で生きているけど、だけどふとしたときにそういったものを痛烈に感じさせられるときがある。

小説も、映画も、歌も、ぐわんぐわんに強い衝撃を与えてくるのはやっぱ他者との関わりが深い作品で、

そうなると恋愛とか、愛情とか、そういうものは避けては通れないような気がする。

 

 

だけど今のところ日本での日常では、

好き勝手話せる友人と、最高にかわいい犬と、時間とお金を注ぎ込みたいと思える趣味、素朴で美味しい料理、わけのわかんない気まぐれなご褒美とかでちゃんと満たされているので、特段なにも思わないんだけれど、

 

 

パリは違かった。圧倒的に、愛する人間がいてこその街だった。

中国もニューヨークもバリ島もオーストラリアもグアムもサイパン愛する人がいればより魅力的になる場所ではあったけど、フランスは、パリのその圧は、桁違いだった。なんで?

 

 

パリは本当に綺麗な街で、穏やかで満たされてるけど、なんつーか、そこかしこで、愛する人と過ごす場所、みたいな空気がすごくて、

 

 

気の合う友人や家族と暮らすのも最高なんだけれど、それ以上に愛する人がいてこそ、カフェで食べるクロワッサンもそこまで美しくはないセーヌ川もさらに魅力爆散ですよ、ってな感じで、

街全体のラブ推しがすごい。なんか知んないけど、すごい。

 

 

観光地ならではの接客業が多いけど、彼らの仕事に対するモチベーションは極めて低いし、

娯楽の少ない街というのは、何かしらの愛ありきで持ち堪えるのかもしれないな。

魅力的な土地だけれど、愛する人がいないと、長居するには向かない街だと感じました。